No.23 相馬野馬追無事帰還しました

27日より30日までの4日間、小高郷は出陣に当たり、墓前祭という行事がある。相馬家菩提寺である同慶寺に於いて、歴代藩公に武勲を上げ、無事に帰還できるよう願う物である。

28日宵乗り、いよいよ出陣である、早朝6時より出陣の準備にはいる。先ずは馬装からである、馬にブラシをかけ綺麗にします、1年ぶりの事で緊張するものである。馬巾、鞍、腹帯、三具、障泥、鐙、と古式乗ってしっかりと仕上げて行く。本年は兵庫よりの友人の出陣もあるので、2頭分の馬装である。馬が終わると自分の支度である、小高郷出陣の支度は陣羽織での、紋付袴に陣笠と言う正装である。

ちなみに宇多郷北郷は甲冑での出陣である。

馬事公苑8時頃の出立である、私の役は郷大将付き軍者と言い、今で言う課長という所である。まずは郷大将宅へ御迎に行き、これより3日間付き添い式を取らなければならない。

郷大将今村忠一邸を8時半出立し、予定道理小高神社へ到着、その後御発輦の式典後、乗馬にて町へと繰り出す、小高神社の御下がりである。私も今村邸より1年ぶりの乗馬であったが、なんとか感を戻し無事原町へと駒を進める。

つづく